2007年-東南アジアの旅 (カンボジア-アンコール遺跡-アンコール・ワット1回目)

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カンボジア入国手続きを済ませ、ガイドブックを見つつ、ピックアップトラック発着場へ向かう。9時過ぎにシェムリアップへ向けて出発、なかなかもってひどい道でした。350バーツ払って、車内を選んでよかった。んでもって、酔い止めを事前に飲んでいたことも幸いしたのかもしれない、どうにか気分の悪くなることは免れた。日本じゃ絶対に目にかかれない道……、おそらく今後シェムリアップに行く機会があったとしても、時間と苦労を金で買うと思う。つまりは、空路を選ぶということ。それくらい何とも言いがたい道だったのだ。でも、一度は経験するのもおもしろいかもしれないね。旅! って感じもするし。

ピックアップトラックから降り立ったのが、たしか14時前くらいだったと思う。とりあえず、適当なトゥクトゥクを捕まえて目的のG.H(ゲストハウス)、タケオG.Hへ行かんとす。そして、すんなりと到着。後から聞いた話だが、日本人客を狙って、ゴールデンタケオG.Hに連れて行くという運転手が結構いるらしい。そんなことをまったく知らずにシェムリアップに乗り込んだので、もしもゴールデン~の方に連れて行かれたとしても、これがタケオG.Hだと疑わずに宿を取ってしまっていた気がする。そこらへんは運が良かった。

朝からの移動でちょっと疲れていたが、早速アンコール・ワットに行ってみよう! と思い立つ。本当はアンコール遺跡群3日入場券を買う予定でいたが、今日の午後を無駄にするのはもったいない、というわけで急遽一週間入場券を買うことにした。ちなみに、3日入場券は40USドル、一週間入場券は60USドル。日本円にして、3000円くらいの違いか。多少もったいない気はしたが、もしかしたら今回の訪問が最初で最後かもしれない、そう思うと3000円がなんじゃらほい! ってことで、一週間入場券の購入にすぐに踏み切った。

ここで、アンコール遺跡群へのアクセスについて少しだけ。アンコール遺跡群に入る前に、チケットチェックポイント、つまりは料金所を必ず通過しなければならない。もしも、その料金所以外を通過せずに遺跡群へ向かおうとすると、たぶん捕まる。実行してないからわからんが、たぶん捕まる。そして、どうなるかわからん。また、各遺跡でも検札があり、そこで入場券を保持していないと、その場で60USドルの罰金が科せられる。恐ろしい。アンコール遺跡群では、小銭しか入っていない財布以上に入場券が大切なのである。

さて、半日トゥクトゥクチャーターで3USドル。まぁ、手頃か。バイクタクシーならば、2USドルくらいに抑えられたかもしれん。だが、今日はちょっと疲れていた。それと、風景をゆっくりと見たかったってのもある。G.Hに荷物をちゃちゃっと置き、いよいよアンコール・ワットへ向かう。まずは、料金所で一週間入場券を購入し、そこで検札である。写真が必要だったらしいが、その場で撮ってもらう。便利なシステムだ。ほんの5分程度で入場券はできあがった。写真つき。コレ1枚で一週間、アンコール遺跡群を堪能できると思うと、なんだかそわそわしてくる。小学生の頃から、いつか行ってやるぞ! と思っていたアンコール・ワット。それが今まさに実現しようとしている。はやる気持ちを抑えつつ、待たせてあったトゥクトゥクに乗り込む。

申し訳ない程度に舗装されたアスファルト道を走ること十数分、右手に広い堀が見えてきた。曇りがちであるが、水面はキラキラと波立っている。アンコール・ワットが近いことを教えてくれる。堀に沿ってトゥクトゥクは走る、途中幾台かのバスに抜かれる。おそらく、ツアー客を乗せているのであろう。目を凝らすと、堀にかかる橋が見えてきた。その橋を渡る、人ひとヒト……。多すぎ! どんだけ多いんだ!! 雨季の今、アンコール・ワットを訪れるのには向いてないウィークデイ。それなのに、この人の波は……。なるほど、これがアンコール・ワットなんだ。別の意味でも、今アンコール・ワットを訪れたんだ、という実感がわく。トゥクトゥクの兄さんに、「See you later」と声をかけアンコール・ワットへ向けて歩き出す。

時計を見ると15時30分。18時には外に出る必要があるので、2時間とちょっとだけの散策になる。ツアー客がせかせか移動する中、僕は自分のペースでゆっくりと時と空間を噛みしめつつ、中心部を目指す。テレビでよくある光景が眼下に広がっている。歩けば歩くほど、中心部の塔が目立ってくる。ツアー客は、なぜか中心部へ直接歩まず、途中で左に折れて階段を降りる。たぶん、そういうルートなのだろう。だからかもしれないが、まっすぐ中心部へ向かう人は不思議と少なかった。ちょっと得した気分。

獅子の像の飾られているテラスを抜け、いよいよアンコール・ワット中心部に入る。第一回廊、一辺が約150メートルの正方形に近い長方形の回廊である。壁には天井まで届かんばかりの画が続いている。時間的にも余裕がなかったため、軽く1周し、次に訪れた時の楽しみとして鑑賞を取っておくことにした。今回は、アンコール・ワット中央塔を目指す。何としても登ってやるんだ。とっても急な階段を。

中央塔に行くための階段は想像をはるかに越える急勾配だった。自己責任で階段を登ってください――英語で注意書きが為されてある。あまりの急な階段のせいか、見上げて登ろうとしない人がかなり多い。いやいや、登らな後から後悔するっしょ、ってことで座って中央塔を見上げていた日本人に「登ってるところと登りきったところの写真をお願いします!」とお願いする。誰かに見られている、この視線はなかなか曲者で、登るペースを少しばかり崩されてしまった。とはいえ、下を見ることは絶対にしなかったけれど……。

登った階段をすぐに降り、カメラを受け取る。笑顔で「ありがとう」と伝えている影で地味に普段未使用の足の筋肉がぴくぴくと異常事態を訴えていた。たぶん、階段を降りたときに変な筋肉を使っちゃったのだろう。そんなことを思いつつ、再度階段を登る。今度はゆっくりと中央塔から見る景色を堪能するために。曇ってはいたが、雨が降らなかったのは良かった。ほんの少し肌をくすぐる風を感じつつ、ぼ~っと無心のまま下界の人の波を目で追っていた。

タケオG.Hに着いたのは、19時前。歩き尽くしで、本来はおなかがすいていてもいいはずなのだが、どうも入りそうにない。とりあえず、メニューをのぞく。すると日本食がズラリ! 大好物の鶏肉料理が二種類ある。から揚げ定食と照り焼き定食、両方とも2US ドル。現地では高価な方だが、いやいや安いっすよ。でも、今回はカンボジア風焼きそばとシェイク(マンゴー)を頼むことにした。

食の席で、東南アジアをぐるっと一周旅してきたカップルさんと、プノンペンの大学で教鞭を振るう日本語の先生と話す。カップルさんの男性の方は、なんと熊本出身! 出身校は熊高……。第二高校理数科じゃかないません。今は、東京の大学に通っているという。専攻は電気電子、うん、地味にこれも被ってる。そして、男性の方は今回がはじめての海外旅行と言うではないか。彼女に誘われてやってきたという。どこまで、被っているんだ。そんな時、「明後日、タケオG.Hのベンメリアツアーに申し込んだんですが、良かったら一緒にどうですか? ミニバンを一台借りることになるのですが、料金を折半するので人数が多ければ安くなるんですよ」と誘いを受ける。ベンメリア? なんだそれ? でも、せっかくなら行っちゃおう! 何も考えずに快諾し、ツアー名簿に名前を刻む。予想以上に美味しいシェイクを楽しみつつ、だらだらと談笑し、21時を回った頃に部屋に戻った。明日はサンライズを観に行く。起床は朝4時。疲れも手伝って、シャワーを浴びてすぐに夢の世界へいざなわれた。

-海外旅行, 東南アジア(タイ,カンボジア)(Sept. 2007)
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