2007年-東南アジアの旅 (タイ-バンコク-カオサン) [出発日]

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海外旅行の経験はあれど、バックパッカーの経験は皆無。今回、初めてのひとり旅となる。使用バックパックは GREGORYの"Zulu"。本当は手頃なMilletのバックパックを買おうと思っていたが、Millet製品販売店が見つからなかったこと、 Zuluのカラーが気に入ったこと、このふたつの理由からZuluの購入を決めた。

成田発19時5分、バンコク着予定は同日23時55分。時差2時間。「意外と近いぞ」と思ったりしたがフライトは6時間。時差マジック。機内食に期待しつつ、夕食を取らずに機内に入る。席は通路側。夜なので、窓側にいても無駄だし、トイレに行きやすい通路側がいいだろう、ということで選択した。乗客はツアー客やビジネスマンが多いイメージ。俺の席の隣の女性もツアー客のひとりなのだろう、と勝手に想像していた。ここで、機内のエコノミー席は端が2席、中央が5席、1列は計9席となっている。自分のシート番号が17H、隣には窓側の乗客がひとりいるだけである。

無事に離陸し、安定高度に入った時、ふと隣の女性に話し掛けてみた。どうやら、僕と同じようにひとりでバンコク入りするという。少しばかりの安心感を得、いろいろと語りだす。相手も似たような気持ちだったのかもしれない。目的は遺跡、アユタヤやチェンマイを訪れる予定らしい。アユタヤには僕も行こうと思っていたので、一緒に行こうか、と話を合わせる。時は経ち、バンコクの街の光を飛行機が捕え始める。着陸は近い。

着陸後、彼女とともに入国審査に向かった。しかし、ここで僕が入国カードにホテル名をはっきりと記していなかったため、立ち往生を食らってしまう。彼女のエアポートバスの時間は飛行機の着陸時間が遅れたせいもあり、結構ギリギリ。ちなみに、彼女はすんなりと入国を終えている。地味に焦りつつ、カオサンの泊まるかもしれないG.H(ゲストハウス)名を記し、無事に入国審査を済ませた。しかし、案の定彼女を見つけることはできない。少し先が思いやられるスタートである。

とりあえず、1万円をバーツに替え、ファミリーマートでレッドブルとスナック菓子を購入し、メータータクシー乗り場へ向かう。目的地は、世界のバックパッカーたちが集うカオサン。そうそう、レッドブルは今回の旅でたびたび登場する。それは、安いから! 1本10バーツ。日本円にしたら、35円ほど。しかし、日本の感覚でバーツを考えるならば、1バーツ10円と計算した方が良い。野菜ジュースは10バーツ、つまり100円(と考える)、ちょっと高めのチョコレート菓子は18バーツ、つまり180円。そのように考えて計算すると、レッドブルは1本100円。日本のレッドブルは1本約300円。なぜかレッドブルだけが価格崩壊している。大ファンのF1レーサーであるクルサードが所属しているチームが、レッドブル・ルノーなこともあり、妙な親近感のあるレッドブル。買わずにはいられなかった。

カオサンに到着したとき、時計は深夜2時を回ろうとしていた。深夜徘徊は危ないと聞く。しかし、運良く? カオサンのG.H周辺は欧州人で溢れており、たいした危険は感じられなかった。「Can I get a room?」を武器にG.Hを訪ねること4件目、400バーツのところで妥協した。シングルエアコン付き。たぶん高い。でも、時刻は3時になろうとしている。そして、本気で300バーツ以下の部屋は満室続きだった。とりあえず、1日泊まって過ごしやすかったら、ここを拠点にしようと決めた。『地球の歩き方~タイ~』には載っていないゲストハウス、名前は――、忘れてしまった。

-海外旅行, 東南アジア(タイ,カンボジア)(Sept. 2007)
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