富士フイルムのXシステム(ミラーレス一眼(X-T1), レンズ(XC16-50mmF3.5-5.6 OIS II, XF10-24mmF4 R OIS, XF35mmF1.4 R))に入れ替えた

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オリンパスのミラーレス一眼(OM-Dシステム)から、Nikonの一眼レフ(D750)に入れ替えたのが、2016年の4月あたり。その月を境に一気にフットワークが重くなり、カメラを屋外に持ち出すきっかけを作れなくなってしまっていた。その結果、前々から使っていた富士フイルムのXQ1の稼働がこれまで以上に上がってしまうという。

1年ほど様子を見て、フルサイズを所有する満足感は持ち続けていたものの、結局常に持って歩かないと無用の長物となってしまっていることを悟り、去年の12月くらいに再度ミラーレス一眼に戻る決心をつけた。現在のNikonのカメラ群を補完できるレンズ、もしくはそれに近しいレンズを展開していることが条件。また、ボディ+レンズの重さも検討対象に入れる。Nikonのフルサイズ一眼レフの所有システムは下記の通り。

  • D750(ボディ)
  • AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR (ボディ+レンズ=1,520g)
  • AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR (ボディ+レンズ=1,550g)
  • AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (ボディ+レンズ=1,025g)

『AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G』の使用では重量に違和感が無かったことから、この重さを参考に1,100gくらいまでを目安とする。自分の取り回しスタイルを深く考えていなかったなぁ、と改めて痛感する。

ターゲットは、イメージセンサがASP-Cサイズのミラーレス一眼。もっと軽い重量が必要ならば、マイクロフォーサーズ規格のカメラも購入対象に入れたのだけれど、重量が許すならばセンサの物理的な優位性は覆せないので今回はASP-Cサイズにした。(マイクロフォーサーズならば個人的にオリンパス択一なので、他のメーカーを使ってみたかったってのもあった)

レンズのバリエーションから、選択肢は富士フイルムとソニーとなった。オリンパス時代に使っていたミラーレス一眼の防塵・防滴性能はとても安心感があり、雨の白川郷などで多少は荒く使うことができた。この点で比較し、富士フイルムに軍配が上がる。また、単焦点で使ってみたいレンズ(XF35mm F1.4 R)が富士フイルムにあったというのもある。

対象のボディは、防塵・防滴性能を持つX-T2、X-Pro2に絞った。しかし、ここでX-H1のリーク情報が11月末に出ていることに気付く。一番のウリは、現行機種には無いボディ内手ぶれ補正機能の搭載。自分の体質柄、暗いレンズでは手ぶれ補正が必須機能なのだが、富士フイルムのポリシーでボディ内に搭載することは無いと明言、そのため頭から完全に除外していた。

ここで、一気に考えをリセットする。X-T1、もしくはX-T10を中古で購入し、富士フイルムのキャンペーン「ちょっと早めの、大盤振る舞い お年玉キャンペーン」を利用してレンズを購入する。そして、いずれ発売されるX-H1の価格がこなれてきたときに入れ替えることにした。

実際に家電量販店で、X-T2、X-T20を触ってみて(X-T1、X-T10は生産終了しており触ることできず)、X-T2の方が合っていると判断。X-T20のセレクターボタン(十字キー)とカメラの縁との隙間があまり無く操作しづらい。グリップは双方ともに浅いが、別売りのハンドグリップを購入すればカバーできる。また、SDカードへのアクセスはバッテリーとは独立している方が使いやすい(オリンパス機、ニコン機どちらもこの仕様)。よって、X-T1を選ぶことにした。

レンズについては、基本的に防塵・防滴対応(WR - Weather Resistant)のものを選ぼうと思ったが、微妙に整っていない。富士フイルムの今後のXマウントレンズ ロードマップ(2017年9月時点)に参考にレンズを選択する。

広角ズームレンズは、『XF8-16mm F2.8 R LM WR』が将来的に登場するが、一方でX-T1との組み合わせではレンズ内光学式手ブレ補正機構(OIS - Optical Image Stabilizer)が必須なことから、『XF10-24mm F4 R OIS』を選択する。重量もこちらのほうが抑えられているだろうし、もしかしたら前述が発売されてもこちらを使い続ける可能性がある。

標準ズームレンズは数が多く(選べる幸せ!!)、以下の4種類が選択肢となった。

  • フジノンレンズ XF16-55mm F2.8 R LM WR (定価: 162,000円, 重量: 655g)
  • フジノンレンズ XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS (定価: 81,000円, 重量: 310g)
  • フジノンレンズ XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR (定価: 124,000円, 重量: 490g)
  • フジノンレンズ XC16-50mm F3.5-5.6 OIS II (定価: 49,000円, 重量: 195g)

まず、淡い希望ではあるが、将来『XF16-80mm F4 R LM OIS WR』が出ると期待して、置き換えでなく追加購入となるような競合しないレンズにする。(1)レンズ性能(WR、OISなど)、(2)焦点距離、(3)絞り値、(4)重量、(5)撮影距離範囲、を元に選ぶ。

(1)について、X-T1との組み合わせとなることから、OISは必須。WRは上記のカメラ待ちということで、OISほどではないがあれば良い程度。 → 『XF16-55mm F2.8 R LM WR』は除外。

(2)について、過去の海外旅行のEXIFを参考にすると望遠側は殆ど使っていないことに気付かされる(当時使用していたレンズは、『M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6』)。その後の『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO』購入後は、程よく全焦点距離を使用。よって、f値は35mm換算で80mmあれば十分と判断。広角側も24mmは欲しい。 → 『XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS』、『XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR』は除外。

(3)について、F値が小さければそれに越したことはないが、本レンズの撮影対象が屋外での気軽なスナップ撮影中心なことから強くは求めない。 → 除外無し

(4)について、(3)で挙げたスナップ撮影用途から、軽ければ軽いほどよい。X-T1(重量: 440g)との組み合わせを考慮すると、フードやフィルタを加味して600gが目安。 → 『XF16-55mm F2.8 R LM WR』は除外。

(5)について、最短距離が20cm台ならばうれしいが強くは求めない。 → 除外無し

あとは、WEB情報のクチコミ情報などを参考に、『XC16-50mm F3.5-5.6 OIS II』を選択した。重量が200gに満たないこと、撮影最短距離もマクロで15cm~と使い回しは申し分ない。ブラックだとレンズキットではなく単品販売であり、シルバーと違ってプラスチックの質感も緩和されそうだ。『XF16-80mm F4 R LM OIS WR』に近しいレンズが発売されたとしても、十分相互補完できる。

単焦点レンズは『XF35mm F1.4 R』に決めていたので迷うことなく決定。

以上をまとめると、以下の構成となった。

  • X-T1(ボディ)
  • フジノンレンズ XC16-50mm F3.5-5.6 OIS II ブラック (ボディ+レンズ=635g)
  • フジノンレンズ XF10-24mm F4 R OIS (ボディ+レンズ=850g)
  • フジノンレンズ XF35mm F1.4 R (ボディ+レンズ=627g)

海外旅行などでWRが必須となった場合は、現システムに『XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR』を導入、もしくは重量面との相談はあるが『X-H1 + XF16-55mm F2.8 R LM WR』となるだろう。海外旅行(とくにバックパッカーの旅)で単焦点レンズはかなり取り回しが難しく、X-H1をベースに『XF23mm F2 R WR』&『XF35mm F2 R WR』の導入は厳しいと判断。

そんなわけで、2018年1月18日に東京ディズニーランド(TDL)に行くことから、2018年1月初旬にボディとレンズ3本を一気に整えた。ボディは、Amazonマーケットプレイスにて、中古品(非常に良い)の『X-T1 グラファイトシルバー エディション』を55,000円でゲット。シンクロターミナルキャップが不足していたが、とてもキレイな状態。

富士フイルム(FUJIFILM) X-T1 Graphite Silver Edition + XC16-50mm F3.5-5.6 OIS II ブラック

しかし、TDLで物理的な不具合に気付く。それは、バッテリー入れの中のオレンジ色のバッテリーストッパーが割れており、将来的にバッテリーの挿入が甘くなり接触不良が懸念されること。富士フイルムサービスステーションに持ち込んでの修理も考えたが、修理代としてそれなりに費用がかかること、今後X-H1に入れ替える可能性もあることから返品することにした。

富士フイルム(FUJIFILM) X-T1 Graphite Silver Edition(バッテリーストッパー破損)

上記もあったことから、信頼性のおけるショップで購入することにした。マップカメラやフジヤカメラで期待する中古を待つこと半月、会社からの帰宅時にマップカメラにて不定期開催の中古夜市がスタートしていた。シリアルナンバーが44000000番台以降のX-T1を狙っていたのだが、シリアルナンバーが50000000番代の“状態: 並品”が、44,800円で掲載されていた。安い。付属品は元箱含めすべて整っている。外観は「スレキズ、テカリあるが、使用上問題無し」、機能面・操作は「正常に動作」とあった。グリップについては、多少テカリや使用感があっても、購入済みの『MHG-XT Large』を装着するため、さほど気にならない。ポチることにした。

実際に届いてみて、多少の使用感は否めないものの、クリーニングはしっかり為されており外観は思ったよりは悪くない。動作面もとくに異常は見られず、コンディションとしては並品以上だと感じた。また、マウントの金属部分もキレイで、各レンズの装着および認識にも問題はなく、特定のシリアルナンバーを狙っていただけあって、セレクターボタン(十字キー)の押下にも違和感はなかった。

富士フイルム(FUJIFILM) X-T1 ボディ(1)

富士フイルム(FUJIFILM) X-T1 ボディ(2)

レンズは、既に1月中旬に購入済み。合わせて、ハクバの『XC-PRO EXTREME LENS GUARD フィルター径(72mm)』のみ、『XF10-24mm F4 R OIS』のために購入。他のレンズの保護フィルタは過去の資産を流用。前述のメタルハンドグリップ『MHG-XT Large』の他に、予備の純正バッテリー『NP-W126S』、アイカップ『EC-XT L』、ハクバの液晶保護フィルム『DGF2-FXT2』も購入していた。

富士フイルム(FUJIFILM) XC16-50mm F3.5-5.6 OIS II ブラック + XF10-24mm F4 R OIS + XF35mm F1.4 R

X-T1に『XC16-50mm F3.5-5.6 OIS II ブラック』を装着。見た目以上にレンズが軽いため、気軽にシャッターを切ってしまう。フードの逆向きの取り付けがかなりし辛い。これは、筐体依存なのか、製品依存なのか不明。

富士フイルム(FUJIFILM) X-T1 + XC16-50mm F3.5-5.6 OIS II ブラック

X-T1に『XF10-24mm F4 R OIS』を装着。レンズの存在感はかなりのものだが、持った感覚は悪くない。やはり、1,000gを切っていると扱いが楽だ。なお、フードの逆向きの取り付けもとくに問題なし。

富士フイルム(FUJIFILM) X-T1 + XF10-24mm F4 R OIS

X-T1に『XF35mm F1.4 R』を装着。フードをつけた状態で、フィルタ径のレンズキャップをはめようとすると斜めからの無理矢理な挿入となる。そのため、素直に付属のゴム製レンズキャップを使用したほうが良い。ただし、すぐに失くしそう……。

富士フイルム(FUJIFILM) X-T1 + XF35mm F1.4 R

花粉症の時期にはコンタクトレンズを付けられずメガネをしている。アイカップ『EC-XT L』のお陰でファインダーはかなり見やすくなった。ただし、帯電防止コートが為されていないせいか、ホコリの付着が凄まじく取っても取っても付着するイタチごっこ。かなり気になる。

また嬉しい点としては、XQ1を使用しているため、メニュー操作などソフト面にほぼ迷いが無かったこと。TDLではぶっつけ本番で使用したにも拘らず、ふつうに使いこなせていた。カメラの癖を理解するまでには至らなかったけれど。

まずは1年、日常生活や旅行先に持っていき使い倒していこうと思う。

さて、2/15に『FUJIFILM X-H1』が発表された。発売日は、3/1とのこと。バッテリーおよびSDカードを含む重量が673gとなっており、手持ちのレンズならば許容範囲内の重量に収まりそうだ。しかし、『XF16-55mm F2.8 R LM WR』との組み合わせは1328gとなり、ちょっと厳しい。

また、手ぶれ補正観点だと『XF10-24mm F4 R OIS』との相性があまり良くない(2.5段分)。『XC16-50mm F3.5-5.6 OIS II』との相性も微妙(3.0段分)。一方で、『XF35mm F1.4 R』とは相性抜群(5.5段分)。X-H1のニュースリリースを見ると、『XF35mm F1.4 R』に最適化しているような印象も受ける。

WR環境を必要としたならば、現時点では『XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR』の導入かな。X-T1の繋ぎの役目はまだ当分の間は続きそうだ。

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